先月下旬から市営図書館を利用するようなりました。
今後はそこで借りた本、読み終えた本を記録していこうと思います。
勿論、思い付きで書いてるので、気付かない内に記録がなくなる可能性は大です。
ボクは子供の頃から本をよく読む子供で、自宅にあった本は父の専門書(技術書)以外の推理・SF・純文学等は全て読みました。(1000冊以上は優にあった)
更に、父が出張の移動の時間ツブシに読んだ本も全て読んでました。(横溝正史や西村京太郎が多かった気がする)
ボク自身が購入するのは主にSFでした。
その中でも特に好きだったのが菊地秀行。ボクの高校卒業までに出版されたものはすべて読みました。主に「トレジャー・ハンター八頭大」「魔界都市」、そして「吸血鬼ハンター」が好きでしたね。
高校卒業から司試受験中は読んでいませんでしたが、司試を諦め真っ当に働き始めるまでの間にも読んだ記憶があります。99年発表の吸血鬼ハンター D-ダークロード(全3巻)までだったかな。
という訳でその続きから。
菊地秀行の吸血鬼ハンターシリーズから『吸血鬼ハンター D-邪王星団』(全4冊)です。
25年ぶりに読むと、なんとも読みにくい。
働き始めてからの読書は大半がビジネス書で、その多くは主張がハッキリしており、日本語も真っ当なものです。(訳書の中には酷いものが多々ありましたがw)
しかし、SF小説、と云うか菊地秀行はその行動や発言が誰のものか判り辛いものが多い。そこに居ないキャラクター(しかもそれが劇中初登場)との声がどこからともなく聞こえてきたり、空中に忽然と別のキャラクターが現れることも多々あるので、誰が何処にいて何を誰に話し行動しているのか本当に判りにくい。
殆どの主語が発言や行動の後に書かれるのは如何なものか。
悪文も悪文、超悪文です。
SFとはこういうモノなのでしょうが、ジュブナイルでもあるのでもう少し真っ当な日本語の方が良いと思うんですけどね。
一般的なSFはここまでは酷くない。(ものが多い)
菊地秀行の作品は書下ろしでも、後出し設定が多すぎます。更に以前の設定を書いてる途中で忘れるのか、1冊を通して整合性が取れてないこともシバシバ。
初期はそうでもなかったのですが、作品が増えるにつれ酷くなります。
70歳を過ぎた今でも毎月数冊出版される超多作な作者だから、構想を練るなんてことはせず、思い付きで書いてるんでしょうね。
各シリーズの主役と主要キャラクターは魅力的なのでシリーズ化されるのですが、その分勢いと思い付きだけで書いてるから、シリーズが進むと大変なことになってます。
邪王星団は本当に酷い…
内容は「絶世の美貌を持つ吸血鬼ハンターのDが依頼を受けて貴族(吸血鬼)を打ち滅ぼす」と云う、いつも通りのストーリーです。
この邪王星団でもDの出生の秘密が少し仄めかされましたが、これもいつもの通りです。
現場からは以上です!