It's My Life

ひっそり

人口増減、悲喜交々

 

www.nikkei.com

全国の市町村でみると転出超過は76%に達し、15~64歳の生産年齢人口では80%もあった。宮崎県では県内全市町村の同人口が転出超過となるなど、多くの地域で働き盛り世代の流出が深刻となっている。

中学高校時代に宮崎県北に住んでました。

当時ですら、働く場所が限られていたし、そもそも不便でした。

以前はネットもなく情報流通すら限られていたので「住めば都」だと思ってた人も多かったでしょうが、今は少し調べれば色んなことが判ってしまいます。

ちょっとしたキッカケと少々の引越資金があれば誰もが出ていくでしょう。

観光地はたまに行くからいい所なのです。尤も、観光地としての盛り上がりがある訳でもないようですが。

転入超過が多い市町村はトップの23区に次いで、大阪、札幌、福岡など政令市が続く。逆に転出超過が多いランキングでも北九州、堺、神戸の3政令市が上位5市に入った。大都市に人口が集まるのではなく、一部の拠点都市に集中しているようだ。

神戸の人口減少は、市全体ではなく区ごとの情報が欲しいですね。

これはボクの推測ですが、大阪に近く交通の便の良い東灘区、灘区の人口は増えてるのではないでしょうか?今まで以上に東寄りに人口の重心が移動してると思います。

つまり、今まで三宮に仕事や買物に行ってた人達が、大阪にシフトしたのではないでしょうか。

また、阪急神戸線より北側のイメージの良さに惹かれて住んでいた高齢者達が、不便な坂道の上の住宅から阪神以北阪急以南地域の高層マンションに移動してるのでは?

また、灘区・東灘区だと三宮と大阪市内に出向くのに時間はそれほど変わらない。

それなら当然大阪の方が便利だから、三宮がショボくなるのも当然です。(新開地の現状を考えればね…ww)

神戸旧居留地南京町は観光地にすぎないから、何度も行くところでもないし。

つまり、神戸市民の多くがより東側にシフトし、そのもっとも東端が大阪市って事なのではないかと思います。

恐らく堺市も同様でしょう。そもそも堺市ってイメージがあまり宜しくないし、便利でもない。何故政令指定都市になれたのか…人口要件を緩和し過ぎだと思いますね。(そんな事を言えば、新潟静岡浜松岡山も同様ですが)

 

しかし、この記事、名古屋に触れてないのですが、名古屋は人口の増減がなかったって事でしょうか? 名古屋は主要都市の中で、最も人気がないってのは承知していますがww

newswitch.jp

 

長野県が、若者を呼び込むため、地元に留めるための県立大学を作りましたが、日本の若者が大学に行く主たる目的は良い就職先を得ることです。

news.yahoo.co.jp

最近は経済的事情などを含め地元公立大学のニーズが高まっていると聞きますが、それは一定レベル以下のハナシ。将来的に地元企業や役所で働くのだから、地元の大学で十分との判断するのは判りますが、今後は今以上に地方は消耗し、その地元企業がなくなってしまう可能性は非常に高い。となれば、全国展開する企業やグローバル企業への就職実績もない地方の大学に進もうとする優秀な学生は減るのは当然の帰結

つまり、既に大学全入時代になって久しく、18歳人口がピーク時の半分、もうすぐ100万を切るこの時代。医学部を除けば所謂難関大学のどの学部でも入りやすくなった今、長野を選びますか?ってハナシです。

県としては対策を打たざるを得ないのでしょうが、それは県内でしか出来ないのが辛いトコロでしょう。

日本は都道府県単位ではどうしようもないところまで来ていると思います。大前研一氏等が主張していた道州制に移行するしかないのでは?

それも、もう遅い気もしますが。

 

これらを考えれば、"終の棲家"をの場所の選択基準は、今後も人口増加の可能性の高い地域、すなわち23区、大阪市、札幌市、福岡市等の人口100万を大きく超えた街にならざるを得ないでしょう。現時点で100万を切る様な政令指定都市は既に魅力に乏しい…

それでも、自然を求めて地方・田舎に移住・リターンする人は多いでしょうけどね。(多くの場合後悔の方が大きそうですが)