Youtube見てたら、このチャンネルの動画、要は5chのまとめ動画なんだが、リコメンドされたからいくつか見てみました。
皆お金を貯めるのに苦労してますね。
折角だから、自分がどうだったかを振り返ってみようと思います。
先にまとめておきますが、定年退職前に5000万以上の金融資産を築こうと思うなら、投資は必須ですし、そのためにも固定費を減らし、出来るだけ早く多く投資をしましょう。
DD(デューディリジェンス)出来る知識・能力・時間・気力のある人以外は個別株ではなく、インデックス投資の方が良いと思います。資産形成に少なくとも10年単位の時間は掛かりますがリスクはかなり削減されます。
今なら、S&P500かオルカンを積立てればまず大丈夫でしょう。
では、Excelで付けている家計簿が残っている1999年から時系列でボクの資産状況を振り返ります。
※金融資産は断りがない限りその年の12/31時点の金融資産額です。
【1999年】
司法試験を諦め、完璧なニートになる。
家賃は2万1000円の風呂トイレなし6畳一間のアパート。
金融資産:約50万円(現金100%)
【2000年】
10月、色々あって大手広告代理店の地域子会社(京都)に正社員として入社
手取り月額20万円強と年齢を考えると少なめ。会社の給与規定の給料一覧からしても新卒程度。
だが、職歴もない司試クズレを正社員として雇用してくれたことには、本当に感謝しかない。この時に正社員になれなければ後の転職もなかったでしょう。
金融資産:約130万円(現金100%)
【2001年】
金融資産:約270万円(現金100%)
【2002年】
何月かは忘れたが、総務から営業へ異動。
それに合わせて少し給料が上がった。
金融資産:約360万円(現金100%)
【2003年】
金融資産:約630万円(現金100%)
【2004年】
10月、社会保険労務士試験合格。(受験回数2回)
全くの余談だが、通っていたスクールの模擬試験では一度も合格点を取れなかった。そのため講師や事務職員はボクの合格はないと思っていた様で合格後に挨拶に行ったら驚かれた。他社の模試では余裕で合格点取れてたんだけどねww
この年の合格率は9.4%でそのスクールの合格率はそれよりも低かった。
金融資産:約960万円(現金100%)
【2005年】
2月、広告代理店から大阪の大手ゲーム会社(人事)へ転職。
代理店に大きな不満はなかったが新聞を中心とした紙媒体の広告営業では将来が無さそうだと思い始める。(実際売れない)
営業職も面白くなかったので、社労士資格を活かして転職活動。
と云うか、社労士資格は転職を有利にするツールとして取得した。
営業職で培ったハッタリもあって、数社内定を貰えた。
その中で東証一部上場企業且つ知名度の高い大手ゲーム会社(大阪)に決める。
年俸制で400万円(ボーナス込み)と給料はやや下がったが、次への踏み台なので然程気にしない。上場企業の人事という経歴と経験が欲しかった。この時は職歴として認められる3年ほど勤務して転職するつもりだった。
なお、広告代理店の最後の給料は手取り月額28万円程度。
転職と同時に家賃2万1000円のアパートから会社の寮(寮費4万3000円)へ転居。
3月、金融資産1000万円到達。
これは広告代理店の退職金(中退共)が入金された際に達成。
しかし、言う程の達成感もなし。(仕事が忙しすぎて考える余裕がなかった)
10月、国営企業に転職。
大手ゲーム会社の他部署の同僚達とは楽しく仕事が出来たが、上司(部長と課長)がかなりのイカレポンチだったのが辛かった。人事はどうしてもおかしな人が集まり易い部署なので多少は仕方がないが…(コストセンターってのはそんなモノです)
翌年の新卒採用活動が概ね終了した梅雨頃に転職活動開始し、3社ほど内定を貰った。
他部署の同僚に転職することを伝えた時には「あれだけ働いてていつ転職活動したの?」と驚かれた。
3社の内、福利厚生が一番よく且つ東京勤務となる国営企業(人事)に決める。
次の転職を考えれば関西よりも東京の方が色々と有利だし、一度は東京に住んでみたかった(笑)
なお、ゲーム会社約8箇月の手取りは約230万円。寮費が4万3000円(含 ガス・水道代)と高かったのが原因。ボクのポジションでは寮には入れなかったのに無理やり入ったらこの額だった…
国営企業では借上宿舎で、東京日本橋で自己負担額はゲーム会社の寮と然程変わらなかった。
また、国営企業には企業版DCがあり、ボクの投資はココからスタート。と云っても当時は元本完全補償型商品のみを購入。(まだどう投資すればよいのか判らなかったから)
金融資産:約1200万円(現金99%/投資1%)
【2006年】
オンラインでの講義視聴及びディスカッションだし、数箇月に1度のスクーリングも都内だったので仕事への影響は全くなし。
入学直後から投資信託を始める。当時はロシア・インド・ブラジル・中国の所謂BRICS投信を購入。
購入当初はかなりのペースで騰がっていたが……
金融資産:約1400万円(現金83%/投資17%)
【2007年】
5月:独立系投信「セゾン投信セゾンバンガード」をスポットで購入開始
金融資産:約1700万円(現金65%/投資35%)
【2008年】
4月、都内の工場(総務)に異動。仕事が一気に楽になり、残業ゼロ。
9月:BBT経営大学院(MBA)修了
修了と同時にリーマンショック!!
MBA取得と同時に転職するつもりだったが、その半年前の異動で給料は一緒で仕事が物凄く楽になったこと、リーマンショックで良さ気な転職先が見つからないこともあり、暫くは正式な地番すら決まっていない埋立地の片隅で息を潜めることに。
一方、それまでは良い成績だった新興国投信はリーマンショックで激しく落ち込む。当然その下落幅は先進国投信よりも酷かった。お陰で人生初の通年での資産減少となる。
給与所得は生活には十分余裕があるし、投資のための入金力もある。投信はピークから半分以下となる大幅な含み損だったが、それでも暫くすれば戻るだろうと楽観的に考え、損切りすることなくそのまま継続所有。(大間違い)
金融資産:約1600万円(現金75%/投資25%)
【2009年】
5月、独立系投信「コモンズ30」をスポットで購入開始。
現壱万円札渋沢栄一の玄孫渋澤健氏の投信。
11月、金融資産が2000万円を超える。1000万円増加に4年半かかった。
金融資産:約2100万円(現金65%/投資34%)
【2010年】
この年まで確定拠出年金は元本保証型の商品しか買ってなかった。
金融資産:約2400万円(現金63%/投資37%)
【2011年】
3月、東日本大震災
4月、東京から愛知へ異動
この異動で更に仕事が楽になる。(通勤時間も半分以下になった)
異動内示を受けた時には転職のために数社面接を受けていたが、震災でこれまたお流れに。転職は向いてないのかもしれない(呆)
この頃から確定拠出年金はアクティブとインデックスをバランスを見つつ色々とスイッチ。(これは意味がない)
購入時期のタイミングが悪く資産は減少…
金融資産:約2200万円(現金61%/投資39%)
2024年8月時点で、通年で金融資産が減少したのはこの年が最後。(人生2回目)
【2012年】
12月、金融資産が3000万円を超える。約3年で1000万円増加。
金融資産:約3200万円(現金65%/投資35%)
【2013年】
多少盛り返して来てはいたものの、ぐずぐず持っていた新興国投信を漸く損切り開始。
金融資産:約3900万円(現金73%/投資27%)
【2014年】
6月、金融資産が4000万円を超える。1年半で1000万円増加。
12月、独立系投信「セゾン投信/資産形成の達人」をスポットで購入開始。
セゾン投信/セゾンバンガードも継続購入していたので同社ファンドを2本同時に積み立てることにした。
12月、独立系投信「ひふみ投信」をスポット購入開始。この頃のひふみ投信は小型株中心だったのでそれなり以上に騰がっていた。
金融資産:約4500万円(現金58%/投資42%)
【2015年】
12月、金融資産が5000万円を超える。1年半で1000万円増加。
年末に少し下がったけど…
金融資産:約4900万円(現金47%/投資53%)
【2016年】
1月、独立系投信「コモンズ30」を全解約。
11月、独立系投信「ひふみ投信」を全解約。
12月、最後まで残っていた新興国投信を解約。漸くスッキリ。
これ等の資産は米国市場へ順次再投資。この年より投資の軸足を米国市場へ移し始める。
12月24日、FIREを見据えてこのブログ"It's my Life"を始める。(アーリーリタイアを何となく考え始めたのはこの1年ほど前から)
金融資産:約5500万円(現金50%/投資50%)
【2017年】
7月、金融資産が6000万円を超える。これまた約1年半で1000万円増加。
9月、確定拠出年金をオルカン的投信(インデックス)1本に集約。5年早くやっとけば良かった…と後悔。
11月、確定拠出年金マッチング拠出(2万2000円/月)開始。これで確定拠出年金への拠出は5万5000円/月となった。
この年から資産増加額が急に増えた様な気がする。
金融資産:約6500万円(現金49%/投資51%)
【2018年】
1月、つみたてNISA開始。月額33333円。
新規投資は全て米国市場投信(DOW、S&P500)へ。
金融資産:約6700万円(現金49%/投資51%)
【2019年】
2月、金融資産が7000万円を超える。またもや約1年半で1000万円増加。
11月、金融資産が8000万円を超える。9箇月で1000万円増加。
金融資産:約8200万円(現金45%/投資55%)
【2020年】
12月、セゾン投信の新規購入を停止。(もっと早くやめておけばよかった)
12月、金融資産が9000万円を超える。約1年で1000万円増加。
金融資産:約9100万円(現金43%/投資57%)
【2021年】
4月、金融資産が大台の1億万円を超える。4箇月で1000万円増加。
10月、金融資産が1億1000万円を超える。半年で1000万円増加。
金融資産:約1億1400万円(現金36%/投資64%)
【2022年】
8月、金融資産が1億2000万円を超える。1000万円増加に約10箇月。
この年はDOWが-8.6%、S&P500が-19.3%と大幅下落で2008年のリーマンショック以降最悪の年だったが、それでも資産は微増。(現金収入大事!)
金融資産:約1億1600万円(現金35%/投資65%)
【2023年】
4月、有給休暇をすべて使い、実質的にリタイア生活開始。
6月、金融資産が1億3000万円を超える。1000万円増加に約10箇月。
6月:末日付で国営企業退職、同日現住所に転居
7月:17年分の退職金入金
7月、金融資産が1億4000万円を超える。1000万円増加に51日。
と云っても退職金が振込まれただけ。
8月、金融資産が1億5000万円を超える。1000万円増加に3日。
退職金で1億4900万円台になっていたところに、タイミング良く市況が騰がったお陰。
12月、つみたてNISA終了
金融資産:約1億5300万円(現金32%/投資68%)
【2024年】
1月、新NISA開始。月額20万円(S&P500・オルカン)
2月、金融資産が1億6000万円を超える。1000万円増加に約半年。
5月、金融資産が1億7000万円を超える。1000万円増加に約3箇月。
6月、金融資産が1億8000万円を超える。1000万円増加に約1箇月半。
7月、独立系投信「セゾン投信」の2本のファンドを全解約。(単年度で人生最大の納税額!)
8月18日現在、資産は1億7000万円程度。
今年上半期は市況が良かったためかなり騰がりましたが、7月中旬から8月上旬にかけて、利確したお陰で多額の税金を納めたり(特定口座)、為替介入があったり、全世界的に市場が大幅に下落したり(既に半値以上戻ってますが)で、ピークよりも1000万以上下がってます。
今年残り4箇月半、どうなるか判りません。
ざっとこんな感じ。
1999年からは転職2回、5回の転居をしているので、生活環境はその都度大きく変わったハズですが、お金の使い方は然程変わらず。
投資は2006年に大学院に入学直後から。これは勿論大学院の講義の影響です。
上に書いた通り、最初は今後の伸び代の大きい(と思われた)BRICS投信を中心に購入。しかし夢は2年と続かず、2006年9月のリーマンショックでどん底へ…
その後、独立系投信や外貨を経て、現在はほぼ米国市場です。(含むオルカン)
結構遠回りしています。
投資を始めた18年前の2006年10月から米国市場、なんならGAFAMへ全力投資していれば、今頃は10億を余裕で超えていたでしょうねwww
嗚呼、過去に戻りたい!!!
サラリーマン時代は同世代同学歴の友人知人と比べると収入はかなり少なかったと思いますが、司法浪人中からカツカツの生活をしていたため、2000年からのサラリーマン時代も固定費はかなり低く抑え、余剰資金は結果として蓄財へ、その後2006年秋からは半分を投資に回しました。
2006年10月のBBT大学院入学までは投資なんて全然考えたこともなかったんですけどね。
入学動機は司試受験のために社会人になるのが同級生から7~8年遅れだったため、スキルアップして彼等彼女等に追いつくことだったし。
今思えば、退職金を考慮すれば金融資産が1億を超えた2020年夏頃にリタイアしておけば良かったと思います。
多分、いや十中八九資産的には大丈夫だったと思います。
なんなら想定退職金込みで8000万円を超えただろう2019年前半でも大丈夫だったと思います。
当時は自分がこれほどまでにお金を使わないタイプだとは思ってなかったんですよね。金銭的余裕が出来れば、それなり以上に使うものだと思っていました。
このブログを始めた時は2020~2025年度中には、エントリには直接書いてはいませんが、現実的には2025年中に出来たらイイな…程度で考えていたくらいですから。
兎に角、2023年6月末は遅かった。
やはり2020年末退職で良かったと思います。
どんなに遅くとも、遅くとも2022年末。
少なくとも、この半年の延期はいらなかったなぁ~~
この時は家を買うつもりだったのでね…
まあ、結局は後知恵に過ぎないんですけどね。
最初に紹介したYoutubueチャンネルでは3000万円、5000万円貯めれば人生変わるとか言ってる投稿が多いですが、正直「三つ子の魂百まで」と云うくらい、一度身に付いた金銭感覚は大きく変わるものではありません。(現在本当に実感してるw)
20代は司法浪人で全くお金がなく、その頃に身に付いてしまった金銭感覚が今も続いています。お陰で今も消費額は物価上昇分程度しか増えてません。(上に書いた通り想定外)
今年は家賃を入れても300万は掛からないでしょう。
よく話題になる老後破産する人は、破綻に至らない程度の小さな浪費を積み重ねてきて、退職金等の大金が入った瞬間にハッチャケ(顕在化し)てしまうんでしょうね。
家族持ちなら家や教育や生命保険、地方なら更に加えて自動車を複数台購入せざるを得ないので、その時々で少しづつ浪費してたんでしょう。
また、家賃・車・保険等の固定費は毎月確実に出ていくものの、富を生みませんから、出来るだけ切り詰めるべきだと思います。
外資系スーパーエリート以外の普通のサラリーマン(年収1千万程度くらいまで?)は、独身だろうと家庭持ちだろうと、投資なしで60歳以前に数千万円の金融資産を作ることはまずできないでしょう。
投資を始めたとしても、最初の数年は複利効果も大してありません。
それでも、一刻も速く始めるのが吉です。
ボクの場合、複利効果で資産の伸びが急激になったと実感する様になったのは6000万円前後から。(2017年)
これは投資先をリスク回避のために敢えて分散させていたものをアメリカ市場に集めたお陰でしょう。もっと早くやっとけばよかった。個別株なら不況時でも上手く利益を上げられる会社は必ずありますから、複数銘柄を購入してリスク分散する意味がありますが、市場を買うインデックスの場合、アメリカ市場が不況になったら全世界コケるから投信を分散するメリットがどこにもないんですよね。
しかも自分が働いている会社が内資で日本円で給料を受け取っているならば、その時点で日本に投資しているのも同様です。
インデックスだけでは不安というなら、分散先は他市場のインデックスではなく債権にすべきです。(気付くのが遅かった…)
ちょっと話は変わりますが、投資には向き不向きがあると思います。
生活防衛資金(収入ゼロでも3年程度生活できる額)程度ですら現金で貯められない人は、早期退職やFIREなんかの夢は諦めて、最低でも70歳まで働きましょう。勿論健康を害したらそこでアウトですから、そうならないよう健康に気遣いながら。
ボク個人的には70歳まで健康を害せずに働き続けることよりも、生活防衛資金やタネ銭を貯めることの方がずっと楽で簡単だと思いますけどね。
ボクは仕事が楽しいと真顔で話す人は自ら会社を興した人しか知りません。
大学院の同期(有名タレントと結婚したIT社長)は今経営する会社がダメになっても、またイチから起業するといってました。(この時、彼には絶対勝てないと思いましたよw)
こういう人は幾ら働いても疲れることがありませんし、働くこと自体が人生ですからそりゃ楽しいでしょう。
この手の稀有な人間でないのであれば、今すぐにでも新NISA口座を開設して可能な限り多くを入金しましょう。
以上、ボクの資産形成振り返りでした。