9月の振り返りでも少し書きましたが、前勤務先の企業型確定拠出年金(DC)からiDeCoへの移管が完了しました。
何度も引用していますが、アーリーリタイアの先達、おーらさんのエントリ。
基本的にはおーらさんのそれとほぼ一緒ですが、タイムスケジュールと云うか、微妙に違ったので、念の為に書いておきます。
おーらさんのエントリと合わせて読んでください。
移管は6箇月以内に行わないと、国民年金基金連合会に自動的に移管されてしまいます。自動移管されてもメリットは一切ないので、自分で選んだ金融機関にさっさと移管した方がイイですね。
ボクの場合、6月30日退職ですから、12月末がリミットでした。
実際にやったこと(一部やらせたことw)を時系列で記録しておきます。
1.移管予定の金融機関へ資料請求
整理解雇等で突然退職される場合は別ですが、ボクの場合は退職までかなり時間があったので、退職前に移管に必要な書類を請求していました。
もし移管予定の金融機関に口座がない場合は併せて作る必要があります。
早めに行動できる場合は、少なくとも口座は作っておきましょう。
まあ、移管する際に同時に作れると思いますけどね。
なお、ボクの移管先はSBI証券(正確にはSBIベネフィットシステムズ)です。SBI証券は随分前から口座だけは作っていました。
移管後に新たに拠出する予定はないので、それ用の書類を送付してもらう様にしました。
2.住所変更
ボクの場合、退職と同時に転居したので日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社(以下、NRK)へ住所変更をする必要がありました。
住所変更は退職してからであれば、ボク自身がサイトを通じて変更依頼することが出来たのですが、それだと移管までのタイムラグが大きくなると思い、退職前の6月下旬に会社担当者(後輩)をどやしつけて住所変更させました。
恐らくオフィシャルにはやってはダメなんじゃないかと思います。┐(´д`)┌ヤレヤレ
転居しない方は特に気にする必要はないでしょう。
3.退職(2023/06/30)
何をする訳ではありませんが、6月給与までマッチング拠出があったことだけ書いておきます。
給料が月末締めの翌月払いの会社も多いと思いますが、その際の企業及びマッチングの最終拠出が最終給与なのか、それとも在籍時(この場合6月)の給与が最後になるのかはボクには判りません。
4.加入者資格喪失(2023/07/1)
企業の籍を失った翌日に資格喪失です。
となると、給料が月末締めの翌月払いの会社でも退職日翌日が資格喪失日になって、最終給与時の企業拠出やマッチング拠出はないのかな?
知らんけど!!ww
【2024/02/10 09:09追記】
先ほど確認したところ、ボクの場合、資格取得(2005/10/1入社)の翌月(2005年11月)から企業拠出が始まり、資格喪失日(2023/07/01)の当月(2023年7月)まで拠出されていました。社会保険料の天引きと同じパターンですね。(天引きは最終月に2箇月分引かれるけど)
マッチング拠出は最終給与(2023年6月分)から天引きが最後でした。
【追記終了】
5.NRKから加入者資格喪失のお知らせ(2023/08/08)
資格喪失から1箇月以上経過して「加入者資格喪失のお知らせ」が圧着葉書でやってきました。
この通知書が来ないと、SBI証券への移管申請に必要な情報(実施事業所登録番号)が判らないので、ジリジリしてました。
余りにジレてしまったので、7月下旬にNRKに電話で「加入者資格喪失のお知らせ」がいつ来るのか問い合わせました。そしたら8月7日に送付予定ですとあっさりと返答。
なんだかねぇ~~
で、8月8日に到着を確認です。
6.申請書類に記入してSBI証券へ提出(2023/08/11)
1.で依頼した書類に必要事項を記載して送付するだけです。SBI証券の場合、多くの箇所が既に記載されており、記入箇所は基礎年金番号等数箇所でした。
しかし、それでも心配性なボクは、8月10日にSBI証券に電話して記入内容について確認しました。結果的にはどうと云うコトはなかったんですがww
その後必要書類をコピーしに行ったりと時間を無駄にしてましたw
免許証等のコピー添付が必要なので住所変更がない人は職場で取っておきましょうw
資格喪失のお知らせが来るまでジリジリしてたくせに、ナンヤカンヤで2日間も無駄にしてますww
なお、この申請書類を投函した数日後、NRKから「まだ移管手続きをしていない様なら早めに実施してください」と電話が掛かってきました。
えー、資格喪失者に全員に電話してるの?
7.SBI証券から返送書類受領メール着(2023/08/17)
SBI証券から「「SBI証券iDeCo(個人型確定拠出年金)」の返送書類を受領いたしました」というタイトルのメールが来ました。向こうに書類が付いて4営業日でメールが来てます。
「書類に不備があった場合は別途返送いたします」との記載がありましたが、返送されることはありませんでした。念の為に電話確認しといて良かったw
8.企業型DC売却処理受付日・資産売却(2023/8/30)、売却約定日(2023/09/01)
勤務時は毎週土曜日にNRKのサイトで残高(資産評価額)を確認していたのですが、退職してからは週2ぐらいで見てました。
そしたら8/30付で資産が売却され、約定日には残高が0円となっていました。
9.SBIからiDeCoセレクトプランID及び初期PWのお知らせ着(2023/09/02)
郵送でした。
10.iDeCoセレクトプランID及び初期PWの入力(2023/09/04)
9.のID&PWをSBI証券のサイトに入力するだけです。
到着日の9月2日にやればいいものの、郵便受けを確認した時は既に呑んでいたので、万が一しくじったらダメだと思って翌日順延。
で、その翌日の9月3日はスッカリそんなことは忘却の彼方に追いやられており、9月4日の入力と相成った訳です。
ここでも2日間を無駄にしてますねww
11.企業型DC売却受渡日(2023/09/06)
8.で約定(=解約)した金額が確定。
これ以降は市況動向に関係なく、資産評価額が変動することはありませんでした。(当たり前田のクラッカー!!)
12.NRKサイトでの評価額が0になったことを確認(2023/09/14)
売るほど時間があるとは言え、流石に毎日見てた訳ではないので、本当に0円になったのはこの日ではないかもしれません。
「あっ!漸く移管されたんだ!」と思って、SBI証券の方を見に行くと「0円」のまま。
ちょっと、いや、かなり不安になりました。
だって、それなりの金額が見かけ上何処にもないんですから当然ですよね!!
13.SBI証券に移管(2023/09/20)
SBIベネフィットシステムズで取引履歴を確認したのは、本当はこの日ではなく翌日9月21日でした。
移管された資産は「未指図個人別管理資産」となっていました。
14.未指図個人別管理資産から商品を指定(2023/09/22)
移管された直後は現金扱いの様です。
おーらさんのエントリによると、放っておくとSBI証券の方で勝手に商品を買われてしまうようなのでサッサと配分割合を指定しておきましょう。
ボクが何にしたかと云うと…
83もある運用商品の中からeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)へ全振りです。
今年はNY市場よりも日本市場の方が調子が良いのでそちらに幾分か振っても良いかなと一瞬頭を過ぎりましたが、S&P500に全額入れておきました。
ところで、ボクのメイン証券会社は楽天証券なのですが、楽天証券のiDeCoにはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がありません。だからSBI証券にしました。
もし楽天iDeCoにeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)があればSBI証券にはしなかった。
NISAにはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)があるのに、なんでiDeCoには無いんやろ?
今確認したらeMAXISシリーズ全部が無いですね。
【2024/02/10 09:17追記】
楽天iDeCoに「楽天・S&P500インデックス・ファンド」と「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」が2024年1月26日に設定されました。
もう半年早ければ、SBIにせず楽天にしてましたね…
今から移管するメリットも特にないので、そのままの予定です。
【追記終了】
15.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)約定日(2023/09/27)・受渡日(2023/09/28)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に無事全振りできたようです。
資格喪失日から3箇月弱で商品購入まで出来ました。
途中、4日ほど無駄にしているので、几帳面な人ならもう1週間程度短縮できると思います。
15.今後
おーらさんのエントリによると、この後、国民年金基金連合会から「個人型年金移管完了通知書」「個人型年金運用指図確認通知書」が届くはずです。
6.申請書類に記入してSBI証券へ提出(2023/08/11)の2箇月後だそうですから、10月10日前後でしょう。
【2023/10/03 15:09追記】
先ほど郵便受けを確認したら国民年金基金連合会から封書が届いていました。
中を確認したところ、「個人型年金運用指図確認通知書」と「個人型年金移管完了通知書」でした。
想定より1週間早い到着です。
【追記終了】
16.移管コスト
移管には諸経費が掛かります。
13.SBI証券に移管(2023/09/20)で確認した際に、評価額が2,829円少なくなっていましたが、これは国民年金連合会への手数料ですね。
加入者は資格取得後に初回の掛金から、 移換者は移換時に個人別管理資産から徴収します。
だそうです。
また、移換時手数料または運営管理機関変更時手数料をSBI証券に支払う必要がありますが、これも
個人別管理資産から徴収します。
だそうです。恐らくS&P500の受渡時に徴収されていると思います。
そして、今後は拠出しませんが、その為に口座管理手数料が掛かります。66円/月ですけどw
これが引き出すまで掛かり続けます。
拠出する場合はもう少し掛かります。
最後に60歳以降に給付を受ける際に振込1回当たり440円掛かります。
一時金で給付を受ければ1度で済みますが、年金だと毎回差引かれることになります。
資産残高が少ない方にはこの440円は結構大きい気がします。
資産残高が少ない方は一時金で給付を受けた方が良いのではないかな?
iDeCoは60歳になるまで引き出せません。
勿論、60歳になったらすぐに引き出さなくてはならないものでもありません。
手持ち現金が怪しくなって来たころに引き出せばよいでしょう。
その時に一時金にするか、年金にするかを考えましょう。
一時金で受領する時は税金は退職金と通算なのでボクの様に既に退職金を貰っている人は控除額が減って税額が高くなると思われます。
分割年金の場合は、住民税が高くなるので受給翌年の国民健康保険料額が高くなる可能性が…
どっちもどっちか…
【運用指図】
兎も角、受領までずーっとS&P500のままが良いかは現時点では判りません。
今後、時期を見てスイッチング(商品入替)するかもしれませんが今はS&P500一択で!
一時期もてはやされたFIREですが、4%で運用し続けることが前提です。(ボクは利回り0%を前提に計算してリタイアしました)
もし現在の資産が年4%で運用され続けば、60歳時点で約35%増、65歳時点で約65%増となります。
なお、S&P500の2012年から2021年までの10年間の年間平均リターンは14.7%です。
去年(2022年)のS&P500は-19.4%でしたが、今年(2023年)は現時点でかなり騰がったので、直近10年(2014~2023)も15%ぐらいになるのではないでしょうか。(知らんけどw)
【2024/02/10 09:25追記】
2023年のS&P500 指数は24.23%上昇し(配当込みのトータルリターンは26.44%)、2022年のマイナス19.44%(同マイナス18.11%)の下落分を取り戻し、過去 2 年間では0.08%の上昇(同 3.42%)となりました
との事なので、直近10年(2014~2023)も15%はクリアしてるでしょうね。
今年も、2月9日にS&P500が5000を超えて史上最高値を更新するなど絶好調すぎて、この先が怖いです…
【追記終了】
今後もこんなペースで騰がるとは思えませんが、もしこのペースならば60歳時点で約200%増(3倍!)、65歳時点で約500%増(6倍!!)となります。
そんなにうまく行く訳がないんですけどねww
それ以前にそんなにあっても、使い切れないし!!
DCからiDeCOへの移管については以上です。