It's My Life

ひっそり

過去の記憶

現在勤務中の会社に転職して10年経過した時に書いた文章を発掘したので、こちらに転載しておきます。

 

=======ここから=======

今の会社に入って今日で丸10年経ちました。
正直なところ、こんなに長くいるとは思ってなかった。
3年、長くても5年程度で転職するだろうなぁ~と思っていたのですが、現在も勤め続けてます。
それは兎も角、10年は良い区切りなので、時系列及び勤務場所及び居住地毎に振り返っておきます。

◆仕事
【入社前】
その前にいたゲーム会社では、直近上司とウマもソリも合わず、しかも時間外が200時間/月を超えるような労働環境だったので、身体もつらいし、精神的にも宜しくない。そんな訳で辞めようと決意。
当時の業務が新卒採用担当だったので、一段落ついた6月頃から転職活動を始めました。
大学時代からずーっと関西圏だったので、一度は東京に行ってみようと思って、その旨を転職サイトに登録してみました。
思ったよりもサクサクと話は進み、数社ほど面接を受けたり、内定を貰えることに。
その中で仕事が最も楽そう(笑)な今の会社を選びました。

【入社】
2005年10月1日に入社。山手線のドコかの駅から徒歩10分程度の本社勤務。
入社前の説明では採用・教育担当だったはずだけど、何故か給与計算も含めた労務が主業務。
社労士有資格者だから、別にそれが嫌な訳でもないが、何かしら違和感を覚える。

【本社勤務】
上にも書いたとおり、給与計算も含めた労務管理がメイン。ついでにあまりにもザルなセキュリティ担当に。
PC的なものではなく入退館等の管理。
これをセキュリティと言うかは甚だ疑問だが、そう言われたんだから仕方ない。

業務は基本的にルーティン。そしてあまりにも無駄な作業が多かった。
『作業のための作業』といったものが多すぎる上に、手戻りも多い。
入社から1か月も経たない内に「なんだかなぁ~」と思う様に。

上司の課長に疑問を投げかけ、先ずは口頭レベルで改善提案をしてみるも糠に釘、暖簾に腕押し。
後で判ったことだが、この課長はかなりのボンクラだったww
(と言うか、当社には切れ者は殆どいない)
 
しかたないので課長をすっ飛ばし、部長に提案してみるも、然程変わらず。
当社はその出自が"お役所"なのでスピード感などとは無縁の世界である、という事に漸く気付く。(そういうボクもスピード感ゼロだが…orz)
尤も、そのお陰で残業時間は多くても10~15時間/月程度とノンビリとした日々で過ごすことができたし、MBAを取得できたし、そしてなにより身体はかなり楽になりました。

1年半ほどそんな状態が続き、中途採用の仕事もするようになりました。
これは某大企業から転籍してきたAさんが何故かボクを気に入ってくれて、その仕事に付けてくれたため。
当初から希望していた業務だったので、日々の仕事は若干楽しくなったが、この仕事につけてくれた人も大企業病に罹患していたため色々とww
まあ、誰もが知る大企業で部長まで昇進した60過ぎの人にPCでの単純事務作業をさせる当社もどうかと思うんだけどさww
Aさんは事務仕事は向いてないけど、仕事に関する考え方は優れており、色々と勉強になった。(一部反面教師的な面もあったが)
しかし、プライベートにまで踏み込んでくる人で、正直なところウンザリしてたのも事実ww
それだけボクを気に入ってくれたんだと思うけど。
ボクは公私をはっきりと分けるタイプなので受け入れづらかった…(Aさんは今年6月末、67歳で退職した)

1年ほどそんな仕事をしていたところ、ボクが都内の別の事業所に異動になる。
この異動は先に紹介した課長の後任の某省から出向してきてたこれまたアホ課長(これがホントにビックリするほどアホ)に嫌われたため。
最初は地方の事業所に飛ばされる予定だったらしいが、Aさんがなんとか都内の工場にってことにおさめてくれた。(ボクとしては別にどうでも良かったけどww)
※ボクは民間企業に一度も勤めたことのないお役人とは本当に相性が悪いww

【都内工場】
お台場の更に南側の未だ埋立途中の番地すらついていない場所にある当社工場。
仕事は工場見学案内等の広報と工場設備以外の管理業務。
それ以外にも色々とあったけど、基本的に暇。
毎日仕事に行ってたけど、週3でも余裕だったww
こちらでも上司は都庁からの天下りで、基本的にお役所仕事ぶちかまし
都職員で役所関連外に天下りする人は基本的に都庁でも使えない人。
この人もマヂでダメな人だった…
流石に衝突しても何らメリットがないので、適当にあしらいながら仕事してました。(それでもかなり嫌われてたww)
まあ、この上司以外の他部署の管理職や同僚、そして業者さんからはそれなりに評価してもらってましたww
都内工場から今の場所に異動して既に4年半も経過しているんですが、未だにボクと一緒に働きたいと言ってくれる同僚達がいます。
でも、“会社”的には一切評価されてないんですけどねww

【現在】
そんなこんなで3年ほど、ダラダラと仕事してたら再度異動になり、自動車の都にある今の職場に。
こちらでも原則的には都内工場と同じ仕事をしてます。
今の職場には"お山の大将"的な人がいて、いろいろやってくれるから、必要分だけしか仕事をしないことにしています。
でも、アタマの中では、『ここはこうやったら、ここがこうなって、もっと良くなるはず』などとシミュレーションして、脳ミソまでは腐らないように努めてます。
残念ながら劣化スピードが多少緩和されてるだけで、思考スピードが遅くなってる気はしますorz

仕事は全く”面白い”部類のものではありませんが、それなりに働いてます。
社会人として、いや人間として"時間を無駄にしてる感"満載ですが、なんとか暮らせる程度の給料は貰ってるし、そもそも他にやりたいことが特にないんだから、これで十分ですww

◆居住地
【東京】
2005年10月から2011年3月まで、日本橋で30㎡弱の1Kに住んでました。
東京駅まで徒歩15分、銀座でも自転車で10分も掛からない好立地。
ドッカらドウ見ても完全に都心ド真ん中です。
 
関西より東に住んだことがなかったので、東京の土地勘が全くなく、部屋を探す際、不動産屋に家賃上限を示して数箇所紹介してもらい、その中からオートバイが雨に濡れず、且つ安全に置けるマンションを選んだら、こんなことになりました。
 
引越当日、東京駅(八重洲口)から徒歩15分と言うことにその時初めて気付きましたww
しかも、すぐ近くに東京証券取引所まであるし!!
通勤時間は短かく、満員電車も然程苦にはならなかったので、結果オーライということにしときます。
(借上社宅だから家賃の自己負担はそれほどでもなかったし) 

さて、ボクが入居したマンションは首都高を背にした場所だったため、24時間走行音が五月蝿い。
そして、窓ガラスは排ガスで汚れるし大変。
浴室乾燥機がなかったら洗濯物はほぼ真っ黒だったでしょう。
でも、その環境にもすぐに慣れました。人間は環境に順応する生き物ですww 

他に困ったことと言えば、日常生活のための買い物にエライお金が掛かること。
徒歩圏内には高級スーパーとコンビニしか無い。
オフィス街と言うこともあって、外食なら昼夜とも店には困りませんでしたが、如何せん田舎者の感覚からするとどの店も高い…
こうなってくると今までは「便利だけど高い」という印象だったコンビニがむしろ安く感じます。
普通のスーパーは東雲のイオンと南砂のOKストアしか当時はありませんでした。(遠い…)
昨年出張した際にこの近くに宿をとりましたが、それなりに安めのミニスーパーが幾つか出来てました。
 
また、オートバイが趣味なのですが、郊外に行くまでに高速を使っても1時間以上掛かるし、その郊外も車やバイクでいっぱいだし、ネズミ捕りは頻繁だし、全然楽しくない。
そのため、土日の早朝に首都高をグルグル走る程度になってしまいました。
でも高所恐怖症なので、首都高は怖いんですよね… 
自宅から秋葉原まで自転車で15分だったので、模型趣味的には全く問題はありませんでした。

それから2009年から自転車も始めました。
東京在住時にクロスとロードの計2台を購入しましたが、現在はその2台も手放してます。
と言っても、自転車趣味を辞めた訳ではなく、別途購入したMTBにロードタイヤを履かせて、通勤快速&日常の足として便利に使ってます。

2011年3月11日に東日本大震災がありましたが、当時の状況はこちらを参照下さい。

5年半住んで『東京はもういいかな』ってのが正直なところです。

【現在】
自動車で有名なこの街に転居して4年半。
公共交通機関はかなり不便です。
18歳以上は自動車で移動することが大前提の街づくり。
そして、人生で初めてJRのない街です。

それは転居前から判っていたので、最寄駅へも職場へもスーパー等にも徒歩30分圏内の所に部屋を借りました。
勿論オートバイを敷地内の屋根の下に置けるところです。
お蔭で日常生活で不便を感じることはまずありません。
でも、遠出することがなくなるので、自分の世界が半径3kmと物凄く狭くなってますが!
定年後のおじいちゃんのような行動半径ですww 
名古屋に行くのにも自宅からだと1時間以上かかるのでね…
でも、東京よりはずっといいかな、物価も安いし、なにより静かだし。

◆今後
【仕事】
今の仕事は決して楽しい訳でも、自身の成長も、社会への貢献の実感も得ることもありませんが、今のところは辞めるつもりはありません。
何故なら給料は決して良いとは言えないけど、仕事量や拘束時間を考慮すれば全然よい。
平日は定時で帰れるし、月に1度くらい土曜日に出勤するくらいだしね。 

身体が楽ってのは健康のために一番いいってのを日々実感してます。
片道25分、往復50分の徒歩通勤は健康を維持するにはちょうど良い運動量ですww
 
東京在住時の2010年秋から2011年冬にかけて、少しだけ転職活動をしてました。
その際に2、3の内定を貰いましたが、条件が悪すぎて転職に至らず。

こちらに来てからも試しで転職活動をしてみましたが、惹かれるところはなく…

そして知人に「当社に来ませんか?」と声を掛けてもらったこともありました。(3年ほど前)
しかし、知人はプライベートなボクしか知らないので、一緒に働くと今までの関係が壊れる可能性が高い。
そんな訳で折角の申し出でしたが辞退しました。
(提示された年俸を思うと勿体なかったかな、と思わんでもないですがww)

今の仕事は決して楽しい訳でもないけど、変わるリスクもある。
変わらないことによるリスクも多分にあると思うが、不愉快なことはどこでもある。
収入に関しては決して良い訳ではないが生活できないほどでもないので、予想できない新たな不愉快を向かい受けるよりも、予想可能な不愉快に甘んじる方がトータルでリスクは少ないと判断しておきます。
(当面の間はね。)

辞めるなら、そのまま隠遁生活に入りたいと考えてます。
(嗚呼、空から万札でも降ってこねぇかなぁ~~) 

【居住地】
もともとが宮崎県北部の超ド田舎育ちなので、東京のような大都会よりも、現在の街程度の”ホドホド”感のある街の方が肌にあってます。
東京の何がイヤって、満員電車。
雨の日なんか、濡れた他人の傘が押し付けられて不愉快極まりない。
それに男性は不用意に手を下げてると痴漢冤罪に巻き込まれかねませんしね! 
そして人身事故が頻繁に起こり、電車が止まるとその迂回が結構面倒臭い…

でも、見たいものは概ねに見れるし、経験したいことがあればほぼ確実にそれを試すことができるのはイイ。
勿論、そのためにはお金が一定水準以上あるって条件付きだけど。

為替レートを考えれば、世界の大都市の中では物価安な東京ですが、日本で働き日本円で生活するには、どう考えても高い。
今後高齢化が進むと東京(及びその近郊)の医療機関介護施設は圧倒的に不足するでしょうから、老後生活も潤沢なお金がなければ辛いものになるでしょう。
ナンヤカンヤで今の街と同程度のQOLを求めるなら、3割程度可処分所得が増えないと辛いかな…。
今を謳歌することだけに専心するなら、今の収入でも問題ないけど、人生は長いからそうも行かないよね。
ボクは老後も単身生活を送る事は確実なので、各施設に余裕がない時点で高コストとなること確実です。 

翻って、我が街は自動車メーカーのお陰で潤っていますが、自動車用の道路や市役所等の箱モノは立派なんですが、それ以外の社会的インフラが脆弱。
殆どの住宅は都市ガスではなくプロパンガスだったり、公共交通機関も無いに等しかったり…
つまり基礎的生活にお金が掛かるのです。
特に電車・バスの貧弱ップリのお蔭で、高齢者のみの世帯はかなり辛いことになると思います。
今後、本当に困る人が増えると思う。
現に自宅マンション前に大きな病院に向かうバス停があるけど、バス待ちの老人達が入口の階段に座ってますww
日中でも1時間に1本しかないからね。

よって、もう少しだけ大きな街か、距離的に大都市に近い街の方がいいですね。
ボクは神戸生まれだし、両親も神戸在住なので、将来的には神戸に住みたいと思ってます。
でも、現在両親の住む家は父がリタイヤ後に両親が住むために購入したものなので、両親との同居は考えられません。(大人3人には狭すぎる)
それ以前に両親がいなくなる頃には大規模改修か建替えの時期でしょうから、やっぱり現在の実家には住めませんww
その前に、売却して違うところに居を構えたり、施設に入居する可能性もありますしね。
両親、特に父親は合理的な考えの持ち主なので、両親の何れかがボケたり体が不自由になる前に、次のアクションを取るんじゃないかと思います。

◆まとめ
現在の職場は明らかにボクの性格や適性にあってない。
だからと言って、転職して新天地に移ったとしても、不平不満は必ず生じる。
そもそも自分に合った組織に出会いたいなら、自分で作るしかない。
でも、そんなつもりもサラサラない。
自分に合った組織を作るために起業するなんて、本末転倒だしww
つまり、働き続けたいと考えてない訳。
要は早めにリタイヤしたい。

早めにリタイヤしてやりたいことってナニ?って聞かれても…。
特にないww
本当にないwww

無理やり絞り出すなら…
『ぼんやりしたい』
ただそれだけ。今でも十分以上にボーッとしてるけどww

でも、残念なことに、アーリーリタイヤをして、現在の質素と言うか地味な生活レベルでさえ平均余命程度まで継続できるほどの金融資産もない。
お金がないから質素を強いられてる訳ではなく、食事や服飾、そして旅行などにそれほど興味がなく、結果として地味になってるだけなんですが。
一回り以上年上の同僚達には『それで何が楽しいの?』とか聞かれますが、人の趣味嗜好はほっとけよwww

そんな訳で、暫くは今の会社でダラダラと働きつつ、できることならリタイヤ後を睨んでそれなりの資産を用意しつつ、地味に趣味と運動を楽しむ生活を送ろうと考えてます。
まあ、それでも一人なのは確実ですけどね… 

=======ここまで=======

更に6年半経過しているんですが、全くブレがないですねww

その間、資産の方はそれなりに増加し、リタイヤしようと思えばできる程度にはなりました。

でも、コロナ禍のせいもあるけど、未だ具体的にどこに住むかが決められていないのです…

こう云うところは、ぼーっとしてたらアカンのやけど。