企業が儲けるには過度に消費してもらう必要がある。
つまり、消費者の余力を越える無駄遣いを求めている。
余力以上の無駄遣いをする人ってのは、後先を考えない、つまり自分で考える力が弱い。
そんな人に消費するよう訴えるにはバカでも判る感情的な広告が有効。
だから、判り易い=中2でも判るものが求められる。
そのくせ、広告にアートだとか感性を褒める内輪の賞がアホほどある。
これが、ボクが広告代理店を辞めた理由。
転職先はモノを作るメーカーがイイと思っていた。
自動車系から家電、アミューズメント等、兎に角何かしらモノを作る会社に応募しまくた。
最終的に東証一部上場のゲーム会社に転職した。(一番希望していた会社は最終で落ちた…)
当時はゲームは子供、若しくはアホな大人向けが主流だったので、クリエイティブを中心に基本的にアホが多かった。
お陰で精神が疲れた。
入社から1箇月で見切りを付け、7箇月で再度転職した。
次は社会貢献と仕事の負荷が少ないところをと、今の会社を選んだ。
自分の能力の割には給料が安い等々不満は幾つもあるが、それはどんな会社でも大なり小なりあるもの。
その分働いてないし、何があっても十分と言う程ではないが、それなりに早期リタイヤを考えられる程度の資産も出来た。
お金を儲けるために頑張って、精神を壊したら元も子もない。
2回目は完璧には程遠いけれど、それほど間違った選択ではなかったと思う。